息子2歳

息子はこのほど無事2歳になりました。12月は夫と息子の誕生日、クリスマス、年越しと、イベントづくしの我が家です。

さて、世間では2歳といえばイヤイヤ期、イヤイヤ期といえば2歳、というくらいに第一次反抗期といつものが刷り込まれているかと思います。私もかつてはそう思い込んでいました。

でも相手は人間なので、2歳になったらヨーイドン！で始まる代物ではないのですよね、イヤイヤ。うちの子の場合は安定して二足歩行できるようになった1歳頃からそれは始まっていたと思うのです。本人にとっては「歩けるようになる」＝「どこへでも好きな場所へ行ける」なので、自由気ままに移動する気満々なのに、母親に阻止されるので当然のように怒ります。でも放置していたら車にはねられたり溝に落ちて死にますからこちらも必死です。さらに息子は性格が思いっきり外向きなので、一旦外に出たら最後、母親を振り返ることなど全くないので散歩のときはいつもヒヤヒヤでした。

最近では友だちのおもちゃがほしい、停車中の消防車をもっと間近で見たいなど要求は多様化し、阻止すればイヤイヤなんてかわいいもんじゃない、大の字に転がってジタバタ泣き叫び、通行人の注目を集めるというお決まりのコースを辿っています。私もかつては通行人の側だったので、さかさまから見る世界に驚かされっぱなしです。いやーこれ以上ないくらい大変ね、お母さんって！

イヤイヤ期は「今が一番かわいいとき」と言われる時期とも重なります。息子を観察していると確かに、日々天使と悪魔を行ったり来たりしているような気がします。母は悪魔の顔ばかり見せられている気がしますが……寝顔以外は。

人見知りを全くしない、人類皆兄弟（http://hayashinaoko.hatenablog.com/entry/2014/03/06/050512）っぷりは相変わらずで、誰彼構わず微笑みかけ、「マッサン」ヒロインのエリーのごとくハグしてご挨拶するため、気づけば近所中の皆さんに可愛がられ、年齢性別問わずお友だちをどんどん増やしています。友だちの少ないお母さんとしては見習わないといけないのかもしれません。母親にはイヤイヤし放題でも、他人には愛想よく振る舞えるのは、2歳児でもオンオフの切り替えがうまくできているからなんだろう、と感心もしています。

息子が色んな人に絡むおかげで私も挨拶推進委員よろしくそこら中に挨拶しているので、彼が歩き始めてからの1年でできた知り合いは、それ以前にこの町で暮らした10年間でできた知り合いより遥かに多いです。息子のおかげで社交性を身につけました！

ブーブーBOOM（http://hayashinaoko.hatenablog.com/entry/2014/07/22/051807）も相変わらずで、特に工事車両にのめり込んでいます。ホイールローダやモーターグレーダーやダイナパックだなんて車、息子を産んでいなかったら一生知ることもなかったでしょう。気づけば近所のダンプカーやトラックの運転手さんたちともすっかり顔なじみになりました。

その中のひとりに結構な強面のおじさんがいて、息子が停まっている彼のトラックを観察しようと近づくたび「危ないよ！」とドスの効いた声で注意してきました。危ないのはもっともで、仕事の迷惑になってもいけないし、何よりそのおじさんが怖いので、いつも遠目に見せるようにはしていたのですが、怖いもの知らずの息子は彼の車の観察をやめようとはしませんでした。

ある日、いつものように息子がトラックを眺めていたら、おじさんが「君は本当にトラックが好きなんだな！感心だ！」と声をかけてきて、一冊の絵本を渡してくれました。息子は大喜びですが、突然のことで母親の私がびっくり。怖いおじさんとばかり思っていたけれど（失礼）、話してみたら子ども好きの優しい人でした。

おつきさまこんばんは―くつくつあるけのほん4 (福音館 あかちゃんの絵本)

すぐに息子のお気に入りになりました。ここ数ヶ月、毎晩車の本しか読まなかったのが、おじさんにこれをもらってから、うちにある他の絵本も読んでほしいとリクエストしてくるようになり驚いています。他には何も望まないけれど、息子にはできれば物語の好きな子になってほしいと思っているので嬉しい変化です。ちょっと早い素敵なクリスマスプレゼント。おじさんありがとう。

1歳半（http://hayashinaoko.hatenablog.com/entry/2014/06/13/104054）のころにも、この社交性は長所であり強みだろうと思っていたのですが、最近では人とのつながりの大切さを息子が教えてくれているなあと感じることばかりです。母としてはその成長を邪魔しないように、明子姉ちゃんよろしくそっと見守ってやれたらと思っています。

でもイヤイヤはほどほどにね♡