試験と栞としおりちゃん

フランス語のディクテの試験を受けてきた。外部の人間でも気軽に受けられるというのが素敵。日本で催されるそれではあらかじめ録音されたものを使うのがふつうだけれど、フランス本国では先生が読み上げる文章を生徒たちが書いていく。今回受けたのはフランス式なので、まさに生きたフランス語と向き合えるチャンス。

レベルは初級、中級、上級とあり、初級+中級、中級+上級は併願できるので初級+中級に申し込んでみた。

初めてなので勝手が分からず、時間が足りなくなるのは嫌なので、先に受けた初級クラスで筆記体で書き出したら、マダムが思いの外ゆっくり読んでくださったのでブロック体で丁寧に書くべきだったと後悔。でも半分以上書いた後で書き直すのも何だしそのままに。中級ではちゃんとブロック体で書いた。結果、初級が筆記体、中級がブロック体という妙な答案になってしまった。

時制で言えば、初級では近接未来、近接過去、単純未来、複合過去、半過去、中級では更に条件法現在、接続法現在、ジェロンディフが満遍なく出た感じ。上級では接続法半過去や単純過去も出てくるのかしら。

毎日ディクテしてるおかげか初級も中級も知らない単語はなかった。時間はたっぷりあったので綴りも余裕を持って見直せたと思う。でもNoël(クリスマス)みたいな簡単な単語でも、試験になると「あれ?トレマ(上の小さなふたつの点)ってoとeどっちにつくんだっけ?」ってなるので人間の記憶はアテにならない。

フランス語は綴りと発音の規則性がわりときっちりしているので、英語みたいに「発音は分かっても書くことができない」ということは少ないと思う。ただ、語尾の子音の多くと、eを発音しないという決まりがあるので、その単語が男性形か女性形か、単数形か複数形か、動詞の場合ならどの活用形なのかを、文脈と照らし合わせて判断していかなければならない。これが結構大変。語尾にeを足すのかsを足すのかあるいはいらないのか、散々悩んだ。

中級で「私たちが住んでいる塩」と読まれたので、「塩?えー塩?何それ暗喩?わー!!!」となりかけたけど、すぐにsel(塩)と同じ発音のcelle(指示代名詞「それ」の女性形)だと気付いて事無きを得た。先に出てる女性名詞région(地方)を受けてるから女性形。よって「私たちが住んでいる地方」だった。ああびっくりした。自分のおっちょこちょい加減に。

初級と中級合わせて2時間弱も試験を受けるなんてしんどいかな?と思ったけど、終わってみればあっという間だったし面白かった。来年もし受けられたら上級に挑戦したいな。


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試験の前に友だちと食事。素敵な誕生日プレゼントをもらった。

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手刺繍してくれたのは私の大好きなフックブックローのしおりちゃんと飼い猫リリック……と思いきや、猫はうちの栞さん!だからリリックよりちょっとほっそり。しおりちゃんと栞さんでダブルしおり。しおりちゃんのリボンはもちろん、ワンピースも2色使いで芸が細かい!

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裏にはフランスサッカー代表のエンブレム(知らなかった)と私のイニシャル。調べたらFFFとはフランスサッカー連盟(Fédération française de football)の略。嬉しいなあ。おかげでテストも頑張れた。大切に使おうっと。