余白のない日々

仏検に向けて息子が寝ている間はひたすら勉強という毎日を送っているのだけど、このまま漫然と過去問を解いているだけでは合格は厳しいだろうということに遅まきながら気づいた。特に名詞化と動詞活用と前置詞。その中で丸暗記で対応できるのは名詞化だけ。配点も高い。

というわけでちょっと前から名詞化の勉強を始めた。もう仏検まであと2週間だというのに約900単語中300単語くらいしか覚えられていない。南無三と言いたいとこだがやらないよりはマシだろう。

フランス語名詞化辞典

フランス語名詞化辞典

アルファベット順で索引もないが誤植ありというトリプルパンチな内容。でも名詞化に特化した参考書はこれしかないので仕方ない。いちいち辞書で綴りとアクソンを確認しながら勉強している。すんごく効率悪い……。

フランス語の詩や小説の持つ響きや残像を楽しみ、余白や行間をゆらゆらとたゆたう感覚が好きで勉強を再開したはずなのに、いつの間にか試験勉強という、余白とは最も遠いところで日々フランス語と関わっている。試験勉強は無駄を省いて効率よくこなしていかなければならない。どうしてこうなったのかしらん。

それでもやっぱりフランス語が好きだし毎日コツコツ続けていける。育児も相変わらずしんどいので、勉強が束の間の息抜きにもなる。でも試験が終わったらフランス語との向き合い方を一度考えたいと思っているところ。とは言うものの準一級以上になると仏検は一年に一度のチャンス、なんだかんだ言いながらやっぱり受かりたい。という悪あがき日記である。