3歳の冬がバビューーーーーーーン!!!とやって来た!

あれこれややあってそうこうする間に息子が3歳になりました。暗い陣痛室でひとり一晩中うんうん苦しんでいたあの日からもう3年かと思うと、息子のお気に入りの絵本のロケットの効果音のごとくバビューーーーーーーン!!!と吹っ飛ばされるほどの衝撃をおぼえるのですが、当の本人はその無尽蔵のエネルギーはどこから湧いてくるのかと尋ねたくなるほど元気いっぱいに成長しており、胸を撫で下ろしている次第です。

3歳になって今までと一番変わったところと言えばやはりなんといっても言葉の面で、もちろんまだまだたどたどしいものの、けっこう複雑な話も彼なりにジェスチャーを交えたりしてできるようになりました。今まで使わなかった「てにをは」も最近はちょっとずつ使えるようになってきています。この春まで「ママ」すら言えなかったし、3ヶ月前でも二語文がやっとだったのにすごい。こないだは突然「おかあさん!」と呼ばれてびっくりしてしまいました(普段は「ママ」。夫は「おとう」)。

いったん会話ができるようになるとコミュニケーションが数倍楽になって楽しいです。早期教育が功を奏して相撲好きに成長している(赤ん坊の頃から相撲中継つけてただけ)息子にとって実在するアイドルは今のところ白鵬らしく、先日食事中に「はくほう、ごはん、たべる?」と聞いてきたのでここぞとばかり「いーっぱい食べるよ。君と違って野菜も沢山食べるからあんなに大きくて強いんだよ」と言ったら今まで見向きもしなかったキャベツの千切りをもりもり食べ出したので、白鵬にはいつまでも大横綱として君臨していただきたいです。他にも「はくほう、おうち、はいれるかな?」と言って身体の大きな白鵬がうちのマンションに遊びに来たとき入れるかどうか心配しています。かわいいなあ!!!横綱ぜったい遊びに来てね!!!

人たらしでお調子者の性格は相変わらずで、どんな相手とでもすぐ仲良くなれるのはもはや才能としか言いようがない気がします。こないだは公園で中国人のおじさんたちの輪の中に入り込み、何の違和感もなく談笑に加わっていました。おじさんたちが片言の日本語で「おんなのこみたいにかわいい」と言ってくれたのに「かわいいちがう!かっこいい!」と怒り出す息子。めんどくさい奴だなあ……。

一事が万事この調子なので、公園ではいろいろな人からよく「旦那さんもこんな性格なのですか?」と聞かれます。そのたびにおとなしくて人見知りな夫を思い出して吹き出したくなる気持ちを抑えつつ違うんですよ〜、と答えるのですが、ある時「じゃあお母さん似なんですね、お母さんも楽しい人だから」と言ってくれた人がいて、その発想はなかったのでびっくりしました。

私は夫のようにおとなしくはないけれど、かといって息子のように積極的でもありません。もし息子が当たり前に人見知りする子だったら、私もこんなにたくさんの人たちと知り合って話すこともなかったと思います。暴走する息子に引っ張られてあちこちに挨拶して回っているうちに、私自身の世界まで際限なく広がったような気がします。しまいにこちらの人格まで変わってきたとでも言うんでしょうか。今まで見たことのない景色を次から次へと見せてくれる、子どもって本当にすごい存在だ!

明日君と見に行く世界はいったいどんな景色だろう(決していじけてるのではなく地面に土俵を描いているのです。毎日がぶつかり稽古!)。



へんしんれっしゃ

へんしんれっしゃ

義母からもらったバビューーーーーーーン!!!が出てくる絵本。普通の列車がページをめくるごとにいろいろな乗り物に変わっていく楽しい仕掛けで息子のお気に入り。乗り物好きの子におすすめです。

仏検ひとり反省会

不合格通知届いちゃった…気づけば仏検挑戦5度目にして初めての不合格だった。しくしく。言っとくけど毎回奮起してますよ。ついでに公式ガイドは二度と買わないぞー。

2級にぎりぎりで合格してから準1級に照準を合わせて勉強し始めたのは試験3ヶ月前。勉強に充てられるのは1日1時間そこそこ。早い話が勉強不足だったと思う。でもやり方もまずかった。過去問をかなりやり込んだけど、過去に出た問題が出題されることはほとんどないので(今回は一問あったけど)そこそこにしておけば良かった。

まず準1級から登場する名詞化問題、暗記はもっと早くに開始すべきだった。1級では文章丸々書き換えなければいけないけれど、準1級は単語を書けばいいだけだ。配点10点は大きい。今の学力を落とさずに名詞化で満点が取れれば合格できるはず(もちろんそんな単純なもんじゃないけど)。試験範囲はもちろんべらぼうに広いので、来年に向けて今から少しずつ覚えよう。

それから長文の精読ができていない。これが一番致命的だったんじゃないかな。小説ばかりではなく、試験に出るような硬い文章にもっと慣れていかないといけないと思う。

あとは何人かフランス人と話したときにどの人も「あなたは基礎を復習したほうがよい」とアドバイスしてきたのでそうすべきなんだろう。読み書きがそこそこできるのに会話が全然なってないからなんだろうけど。

というわけでしばらくは名詞化辞典を暗記しながらいろいろな長文に触れつつ基礎を復習、GW明けくらいから本格的に試験勉強を始めるつもり。

効率ばかり意識するのは全然学問的な姿勢じゃないけど、資格試験にはそれなりに戦略が必要だと思う。ずっと全力で学んでいたら息切れするし、ペース配分も含めて計画的に進めていこう。来年は合格するぞ。どうせならギリギリではなく8割超えの100点(120点満点中)を目指したい。志だけは高く。

2015年仏検準1級一次試験結果

息子(3歳)にプラレールの組み立てを強いられる毎日を送っていたら、いつの間にか仏検の合否発表を迎えていた。

69点で不合格だった。合格点は73点で4点足りなかった。しくしく。動詞活用が全滅の時点で覚悟はしてたけど、まさかこんなに出来がいいとは思ってなかったので、リアルに「うわっ…わたしの得点高すぎ」ってなった。日本語要約、仏作文、ディクテ、どこで加点されたのか。見当もつかない。

avoirとêtreの活用さえすっかり忘れ去っていた初心者以下の状態から1年半、ほぼ独学でよくやったほうではないかという気持ちと、もうちょっとなんとかならなかったのかという気持ちを行ったり来たりしている。くやしい。去年の春は授乳しながら勉強してたもんなあ。我ながら何でこんなにつらいのにこんなに頑張るんだろう、おかしいんじゃないか、と自問する毎日だった。あの時は確かにどうかしてたと思うけど、あれを乗り越えたからいま平易な文章ならどうにかこうにか読み書きできるくらいになったんだと思う。

何より、小さい子どもがいるとつらいことがあっても落ち込んでる暇がないので、不合格はくやしいけど沈みっぱなしになる心配はなさそう。ありがとう息子よ。

ここ数ヶ月試験勉強ばかりでさすがに疲れた。準1級以上は年1回しか試験のチャンスがないので、これからの半年は初心に戻って好きな小説や詩のディクテをしたり、3歳の息子とフランス語の童謡を歌ったりアニメを観たり、しばらくのんびりフランス語と向き合っていこうと思う。緩急大事。

フランス語名詞化辞典

フランス語名詞化辞典

ただ唯一丸暗記できる名詞化だけはちょっとずつ覚えていこうと思う。1日10単語でも3ヶ月で100単語近く覚えられる。名詞化を制する者はフランス語を制する……んじゃないかな。

Promenades En France et ailleurs―東京大学フランス語教材 テキスト+CD2枚

Promenades En France et ailleurs―東京大学フランス語教材 テキスト+CD2枚

いま毎日読んでいるのはこれ。冒頭のテーマが人口増加と移民差別、そして森林破壊。9年間のテキストなのに、変わらないどころかますます悪くなっている現状に暗い気持ちになる。でも続くテーマはガラリと変わって恋愛。そういう切り替えがいかにもフランスぽくて面白い。