フランス語とのぶつかり稽古録
あけましておめでとうございます。大晦日は怒濤のおせち作りに疲れ果て、息子を寝かしつけながら自分も寝落ち、起きて年を越すことができませんでした……。今年もよろしくお願いします。
一年の計は元旦にあるようなのでこれまでの学習歴とこれからの目標など書いてみようかと思います。タイトルがアレなのは私がお相撲をこよなく愛する者だからです。このエントリーは今後もちょくちょく更新していくつもりなので、同じように勉強しているどなたかのお役に立てたら嬉しく思います。
2014年
4月
夜泣きのひどい1歳児の育児に疲れ果て、気晴らしにフランス語で日記をつけることを思い立つ。学生時代に専攻していたものの、フランス語に触れるのは十数年ぶり。当時の学習記録。
9月
Le Petit Princeのディクテをする。
11月
仏検準2級一次試験受験。
12月
仏検準2級一次試験に93点で合格。(100点満点/合格基準点68点)
2015年
1月
仏検準2級二次試験受験。
2月
仏検準2級合格。二次試験得点28点。(30点満点/合格基準点18点)
4月
プルースト「失われた時を求めて」 Un amour de Swannをディクテする。
6月
仏検2級一次試験受験。
7月
仏検2級一次試験に64点で合格。(100点満点/合格基準点56点)
8月
仏検2級合格。二次試験得点28点。(30点満点/合格基準点18点)
11月
仏検準1級受験。
12月
仏検準1級一次試験に69点で不合格。(120点満点/合格基準点73点)
こうして見ると学習歴というより仏検受験歴ですね。今年はもっと詩や小説が読みたいです。検定は決して目的ではないけれど、独学者にとってはモチベーション維持のための貴重な目標になります。
仏検よりもフランス本国で通用するDELFのほうが実用的、というアドバイスをもらうこともあるけれど、受験料が高い仏検より更に高額なので今のところは視野に入れていません。仏検もとてもよくできた試験だと思いますし。万が一フランスで暮らすなんてことになったら話は別ですが……。というわけで今年は11月の仏検準1級リベンジに向けてぼちぼち頑張ります。
そんなこんなでフランス語との格闘は相変わらず何の目的もなく続いているわけですが、現在は東大の学習教材「Promenades」を読んでいます。その中にレヴィ=ストロースが日本について述べた文の中があり、「いちばん反対のものどうしが、いちばんの友となる」というプラトンの言葉を引用していてたいへんグッときました。
10代の頃からフランス文学を原文で読めるようになりたい、という夢があり、それはずっと変わらないのですが、それに加えて今はフランコフォン(フランス語話者)と話してみたいという思いがあります。フランス語を学ぶうえで私に目的があるとしたら、そんな「自分と正反対の人たち」に歩み寄っていくことであり、彼らとの対話からふたたび自分を見い出すこと、なのかもしれません。いつかモディアノやウエルベックを原文で読んで、フランス語で感想を話せるようになりたいです。
Promenades En France et ailleurs―東京大学フランス語教材 テキスト+CD2枚
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今月からは名詞化辞典から1日10単語の暗記と、NHKラジオの「まいにちフランス語」応用編のディクテに励むつもりです。ラジオは2014年後期の再放送なのでリアルタイムで一度聴いてはいるのですが、ファッションについてのテクストが面白かったし、初回の放送から1年以上経って自分の読む力がどれだけついたのか確かめるいい機会になると思うので挑戦したいと思います。「失われた時を求めて」からの引用もあるので楽しみです。