2015年度仏検準1級一次試験


パリのテロ報道から一夜明け、様々な想いを巡らせながら青学へ。悲しくてとても試験どころではないけれど、今日はとにかく全力で頑張ろう、と心に決める。

受験生の年齢層は実に様々で、中高年層も多く、かなりの高齢の方や小学生の姿もちらほらいてびっくりした。ひとりひとりがそれぞれの形でフランス語に触れてきてここに集っている。素敵だ!

準1級からそうなのかわからないけれど、今回の会場はピカピカの新校舎だった。広い教室で天井も高く、隣と前後との間隔も大きく取れるので今までのような息苦しさはそれほど感じない。
ただ、空間はゆったりしていたけれど空調はとても悪く、暑かった。厚手のワンピースを着てきてしまって失敗した。やはり薄手の服を重ね着してくるべきだった。

黒板に書かれた「携帯電話の電源は必ず切ってください」という注意事項の「携」の字に草かんむりが付いているなーうむむむむむと思っているうちに試験スタート。

1.名詞化問題

辞典で対策したにもかかわらずしょうもないミスをしたり、合っているのをわざわざ間違えたのに直してしまう。結果正解は1問のみ。2/10点。

2.多義語穴埋め問題

ここはそれなりに自信があったのにすごく難しく感じた。2問しかできず。2/5点。

3.前置詞穴埋め問題

他の問題に比べたらかなり易しかった。過去問か問題集か忘れてしまったけれど、以前も出題されたのと同じ問題があって驚いた(もちろん文章は変えてあるけど)。でも1問落とす。4/5点。

4.動詞選択活用穴埋め問題

ここは本当に難しかった。1問だけ単語も活用も合ってたのに女性名詞の主語によるeを過去分詞に付け忘れるという痛恨のミス……。0/10点。

5.文選択長文穴埋め完成問題

そんなに難しくない文章なのに文脈を読み違えていた。精読がまるでできてない。2/5点。

6.長文内容正誤判定問題

ここしか点数を稼ぐところがないので集中して読んだつもりがひとつうっかり間違えてた。14/16点。

7.長文内容日本語要約問題

3問のうち正確に書けていたのは1つだけ。あとはどう判断されるかわからない。5/15点。

8.和文仏訳問題

この1年半フランス語で日記を付け続けているのだけど、始めた理由のひとつがこの準1級での設問だった。書き慣れないとなかなか文章は書けないので。それでも厳しかった。半分取れていたら御の字か。7/14点。

9.書き取り問題

得意なつもりのディクテだけれど今回もたくさん間違えてしまった。初歩的な単語も聞き取れなかったし、もはや得意ではないのかも。12/20点。

10.聞き取り対話穴埋め問題

2級のときと同じくかなり易しかったと思う。それでも2つ間違えてしまったた。8/10点。

11.聞き取り内容把握正誤問題

そんなに複雑じゃない内容なのに要所要所聞き取れなかった。7/10点。


7、8、9の正確な得点は分からないけれど、せいぜい60点台前半だと思う。合格ラインは6割の72点(満点120点)。去年の合格点69点にも及ばないだろうし、今年特別に難しかった印象もないので合格点が極端に下がることもなさそう。

すごく悔しいけれどこの3ヶ月死ぬほど勉強してきたし、やり切った感はある。これでフランス語の学習をやめるわけではないし、また来年頑張ろう。精読がまるで出来ていないのと、動詞活用がちんぷんかんぷんだということがこれでよく分かったので、それを克服していくことが今後の課題かな。

試験終了後、トイレで「ちょっと年齢層ヤバくない?おじさんおばさんばっかり〜。私の隣なんか大丈夫?って感じのおばあちゃんでさあ……」と会話していた女子大生二人!出来なかった悔しさでそんな憎まれ口叩くんだろうけど、君らには剃っても剃ってもスネ毛がボーボーに生えてくる呪いをかけといたからな!ふん!

校舎を出たらきりりと美しい三日月が出ていた。とりあえず1週間はフランス語から解放されよう。お相撲観戦と「コウノドリ」「トミー&タペンス」の溜まった録画を観ることに専心する。