仏検2級合格までを振り返る

前回たいしたことはしていないと書いたけど、それなりには対策を立てて勉強した。

日課だったフランス語日記と小説のディクテ。日記のほうは試験に関係なく毎日欠かさず続けた。小説のディクテは楽しいけれど、自分にはかなり負荷も大きいため、試験2ヶ月前に封印して仏検対策に絞った勉強をしていた。一次試験の点数を見るとそれがいい方向に転んだのかどうなのかよく分からない。

・2級対策で使用した参考書

仏検対策2級問題集

仏検対策2級問題集

白水社のスタンダードな仏検対策本。問題数が多過ぎず少な過ぎずレベルも程よい。2級の大意をとらえるのに最適ではないかと思う。
ちなみにヤフオクで入手したのだが、CDの状態が悪かったようでパソコンだと途中までしか聴けなかった。コンポに入れたら1問ダメだった以外は聴けたけど。音声つき教材は中古は危険だと悟る(CDがケースに入ってるわけじゃないので)。

完全予想仏検2級―筆記問題編

完全予想仏検2級―筆記問題編

オーバーワークの誉れ高い、フランス語の所謂「赤本」。どうしても一発合格したかったので購入。難易度も実際の試験よりかなり高いので負担になるかと思いきや、意外にもけっこう楽しんでやれた。問題数(特に動詞と語彙)がべらぼうに多いので、千本ノックのごとくフランス語と向き合える。初めは全然出来なくても2周3周するうちに正解率も上がってくるのでやり甲斐がある。
いかんせん設問が古いのが難(時事問題も多いので)。そろそろ改訂していただきたいところ。

完全予想 仏検2級 -書きとり問題・聞きとり問題編-(CD2枚付)

完全予想 仏検2級 -書きとり問題・聞きとり問題編-(CD2枚付)

赤本の書き取り聞き取り本。CDつき。こちらも難易度がかなり高い。書き取りは何度やっても完璧に出来なかった。ポーズも短いので全然追いつけない。いい練習になったかもしれないけれどストレスにもなった。
更にポーズ中のミュートがされておらず、読み手の鼻息や唾を飲み込む音がダイレクトに聴こえるので、真夏の怪談より背筋が凍りついた。静かな環境の中ヘッドホンで利用される方はご注意を。

それから何度も紹介しているこの2冊。検定は別としても買って良かった。

フランス語で日記をつけよう

フランス語で日記をつけよう

NHKCDブック ラジオまいにちフランス語 中級をめざす人のフランス語文法

NHKCDブック ラジオまいにちフランス語 中級をめざす人のフランス語文法

学習のツボをおさえているので作文と会話どちらにも役に立つ。
この2冊がなければフランス語学習はこんなに続いていなかったと思う。気になる例文を暗記アプリに入れて何度も読み返した。

さらに二次対策として、例文を自分のことに置き換えて咄嗟に言えるよう練習した。とてもいいトレーニングになったと思う。


以前も書いたように、去年の春はêtreとavoir(英語のbe動詞とhave)の活用も忘れていたくらいひどい状態で、faux débutant(にせの初心者 : 少し習ったことがあるが初心者のクラスに出ている人の意)のレベルですらなかった。そこから1年余りでフランス語学習最初の難関である2級を突破できたのでやっぱり嬉しい。

最初は何もかもすっかり忘れ去っていたものの、どの辺にめんどくさいルールが存在するのかはおぼろげに覚えていた。動詞の活用が6つもあること、男性名詞と女性名詞(それに形容詞や過去分詞が一致すること)、名詞には冠詞が必ずつくことetc……。英語以外の言語に初めて取り組むような全くの初心者ならこれらの壁にぶつかったときびっくりするだろうけど、こちらは難しいと分かった上で勉強を始めたので、そういった意味での挫折はなかったし、ガイドラインも立てやすかった。

資格は目的ではないし、2級が取れたからと言って急にフランス語を話せるようになるわけでもない。でも結果が出れば励みになる。それに資格がなければこんなに集中して勉強することもないと思うので、目標のひとつにすることは、学力の底上げにつながると思う。

この秋の準1級も受けてみる予定。2級の一次がぎりぎりだったのに無謀な挑戦だけれど、準1級からは受験のチャンスも年に1度だけだし。今のところ問題集ちんぷんかんぷんだけど……。

仏検対策準1級・1級問題集《CD2枚付》

仏検対策準1級・1級問題集《CD2枚付》