短歌を詠んでみる ーはてな 題詠「短歌の目」7月ー

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梅雨真っ盛りですね。息子と猫は毎日プラレールに興じています。

母は相変わらず余裕のかけらもない日々を送っていますが短歌だけはこれからも細々とうたっていきたいと思っています。

先日、大好きだったフランス語の先生が亡くなって、そのお通夜に行ってきました。1〜4はその先生に捧ぐ歌です。



1.手帳

手帳からはらはら零る言の葉の波紋は寄せる常世の汀


2.花火

遠い夏まるで子どものようだった花火の向こうあなたの笑顔


3.虫

悔やんでも戻れぬ日々が巡りゆく君との別れ虫は知らせず


4.白

かの人を包み眠らす白い花わたしはどんな話をしよう


5.アイス

老姉妹離れ離れに暮らしても好きなアイスは変わらず同じ


6.プール

梅雨明けはプールにダイブその合図僕ら夏だけ魚になろう


7.すず

すずなりの子どもらの群れ掻き分けて息子と笑う夏祭りの日


8.アンタレス

めらめらと真っ赤なその身焼き尽くすアンタレスそは眩しい光


9. 雷

「雷に撃たれたような恋なんて」嘯きながらまた身を焦がす


10. ぬばたまの

ぬばたまの夜がむくりと動き出しわたしを誘う月の裏庭