短歌を詠んでみる ーはてな題詠「短歌の目」3月ー
初めて参加してみました。制約のある詩を書いたことはほとんどなく、そもそも創作自体が久しぶりで難しかったけれど面白かったです。宜しくお願いします。
1. 雛
雛飾り牛の尾折った幼子の叱られてなお「次左大臣」
2. 苺
曾祖母の家で頬張る苺には甘さのほかに不思議な風味
3. 夕
夕間暮れほどけて夜が満ちるとき我に返ればまだ人でなし
4. ひとり言
あなたにはわからないよとひとり言夜更けのシンクまた一雫
5. 揺らぎ
ブランコの揺らぎ大きくなるたびに育ちゆく君老いゆく私
6. 羊
羊飼い井戸端に立ち巡り会う無辜の乙女の罪深きこと
7. 線
退屈に取り憑かれたら五線紙で踊れ回れよ私のいのち
8. バク
トランクを開けたら何が出るのかな今日もバクさん待つすべり台
9. 年度末
年度末土日祝日ない君と最後交わした言葉「ご飯は?」
10. 信号
覚えてる繋いだ指の温かさ信号のない横断歩道