読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

仏検準2級合格までを振り返る 〜日課編〜

フランス語
去年の4月からフランス語の勉強をふたたび始めた。

寝ないで泣いてばかりだった息子が1歳を過ぎてようやくまとめて寝るようになり、いくらか自分のための時間が作れるようになったとき、このままではまずい、何か始めなくてはという思いに駆られた。もちろん息子が寝てる間にやることなので音を立てられない。というわけでギターは弾けない。忍者のようにひっそりと打ち込める何かを探した。

学生時代フランス語を専攻していた。アテネフランセにも並行して通った。仏検も在学中4級3級までは取得している。受験対策などはまったくしていなかったけれど、学校の勉強だけで十分合格できるレベルだった。次は2級かな、と参考書を開いてあまりの難易度の差に愕然、そのままになってしまった。

当時はフランス語の小説を読んだり映画を観られればそれでいいと斜に構えていた。フランスに行く気もそんなにしなかったので、会話にはあまり積極的に取り組まなかった。結果、会話はもちろん読書も映画鑑賞もさっぱりできないまま学生時代は終わり、やがてフランス語からも離れてしまうことに。それから幾星霜。

そんな経緯もあり、鬼の居ぬ間に(息子が寝てる間に)もう一度フランス語をやろうと思い立つ。やるからには仏検も目指そう。今度は会話もおろそかにしないで、読む書く聞く話すを満遍なく学び、フランス語を「使える」ようになりたい。いつか息子とフランスへも行ってみたい。

とはいうものの、はじめはavoirとêtreの活用も忘れているほどひどい状態だった。英語で言えばbe動詞の活用すら分からないレベルだ。とりあえず家にいるときは文法本のおさらいを徹底的にやった。それから小さなメモ帳で活用表を作って、よちよち歩きの息子と散歩のとき呪文のように動詞活用をぶつぶつ唱えることから始めた。

基本的なエクササイズと並行して毎日必ずやることをふたつ決めた。

・フランス語で日記をつける。
小説をディクテしながら読む。

フランス語で日記をつけよう

フランス語で日記をつけよう


勉強を再開しようと思い立ったのもこの本がきっかけだった。Twitter白水社のアカウントが紹介していたのを見て、余裕なく毎日を過ごしている自分でも興味を持った。

いきなり長文を読み書きするのは無理でも日記ならなんとかなるかもしれない。なにしろ自分について書けばいいわけだし。オフラインでもいいけれど、緊張感がなくてすぐにダレそうなのでFacebookに書いていくことにした。ただし内容があまりに個人的なことばかりになると思われたので全公開にはしなかった。誰に読まれても支障のないフランス語力がつくのはまだまだ当分先のことだ。

はじめは一言二言、それこそメモ程度しか書けなかったけど、1年近く続けていてなんとか3行くらいは書けるようになった。内容は今日の天気とか、息子とどこへ行ったとか、何を食べたとか、拙くて他愛ないものばかりだ。それでもフランス語で毎日何かを考えるくせはついてきたように思う。文法的に間違ったことを書くと、読んだ人から「違うよ!」と指摘してもらえるのが嬉しい。もともと書くことが好きなこともあってか、10ヶ月経っても飽きてないのでこれからもできる限り続けたいと思っている。

次にディクテについて。今は音声付きの教材が簡単に手に入る。カセット別売時代の人間からすると隔世の感がある。とてもありがたい。本当は語学学校に通ったほうがいいに決まっているけれど、息子が小さいうちは難しい。その代わりにはならないが、集中してフランス語に耳をそばだてる時間を毎日少しでも作ろうと思った。

とはいうものの、いきなり小説を読むのは大変なので、最初は久松さんの単語集など、短い文章をたくさんディクテすることから始めた。ディクテの千本ノック。とにかく数をこなして自分をフランス語の音に慣れさせた。

学習開始から半年ほど経ち、だいぶフランス語に馴染んできた去年の秋から『星の王子さま』のリライト版を3ヶ月かけて読み、今は『スワンの恋』抜粋版を読んでいる。会話部分は相変わらず全然聞き取れないけれど、地の文はいくらか単語を拾えるようになってきた。

フランス語で読む星の王子さま (IBC対訳ライブラリー)

フランス語で読む星の王子さま (IBC対訳ライブラリー)



検定だけが目的ならば遠回りかもしれないけれど、今度はずっと学んでいけたらと思っているので、学習を苦痛にしない、楽しみにしていく方法として日記とディクテ読書を選んだ。日記は反応が励みになるし、読書はたとえ既読の物語でも原文で読むとまた印象が違うので先がどうなるかの楽しみがある。ふたつを日課にしたことで、勉強することが特別なことではなく生活の一部になってきた気がする。

長くなったので辞書や参考書については次回。