いのちはめぐる

少し前になりますが、先月生まれたばかりの甥っ子に会いに夫の実家へ行ってきました。いやもう可愛かった!伯母ちゃんもうメロメロです!

新生児のしぐさも泣き声も果てはウンチに至るまで、とにかく懐かしくて愛おしくてたまらなかったです。息子ももちろんかつてはそうだったのですが、当時は一日を無事にやり過ごすのに精一杯でちゃんと向き合ってこられなかった気がします。

お年寄りが見ず知らずの赤ん坊に見境なく話しかけるのはこういう心境なのかもしれません。私も息子と散歩していて散々話しかけられましたが、自分自身も立派な予備軍になりつつあります。とにかく赤ちゃんが可愛くて仕方がない!その存在が眩しい!人間こうやって年をとっていくんだな、そして命は巡っていくのね、と柄にもなくしみじみしています。

義妹に「生後何ヶ月くらいから楽になってきた?」と聞かれて「うーん、断乳する(1歳5ヶ月)までは辛かったなー。夜泣きもひどかったしなー。眠くて眠くて毎日朦朧としてたなー」と遠い目をしながら答えたら「ちょっと希望がなくなること言わないでよ」と怒られました。ごめんなさい、何も考えずに正直に答えました。新生児はろくに寝ないし頻回授乳だし、この時期のお母さんの藁にもすがりたい気持ち、分かるようううう。

最初の1ヶ月はそれこそ昼も夜もないけれど、3、4ヶ月くらいになると、寝ない子でもなんとなく生活のリズムがついてきます。さらに首が座るのでおんぶで多少家事が捗るようになり、一歩進んだ気がした記憶があります。12月生まれだとちょうどその頃春めいてもくるので抱っこ紐でよく散歩に出かけました。iPhone内になんだかやたら桜の写真があるのはそのせいです。でもリズムが付いてきたのと引き換えに夜泣きが本格的に始まる子もいるので(うちの子ですが)何とも言えません。寝かしつけしなくても朝までぐっすり寝る子もいるし(私自身ですが)、本当に成長は人それぞれ。でもどんな子も確実に昨日より大きくなっていき、そして親も共に育っています。いつまでも同じ場所に停滞しているわけじゃないのです。しかしそれは2年経った今振り返るからこそ実感できるというやるせなさ……。

さて2歳を過ぎた息子ですが、夜泣きはほぼなくなったし、寝かしつけ時にプロレスを挑んで来ることもなくなりましたが、夜中に眠ったまま凄い勢いでこちらを蹴ってくるようになりました。胎内でそうしていると安心できたからかなあ(妊娠中もやたらと蹴ってきたので)と想像するのですがこれがまあ痛いです。下手すると夜泣きより狭い間隔で蹴ってくるのでとても眠れたものじゃありません。赤ちゃん時代は過ぎてもまだまだ戦いは続いてますが、今までもどうにかこうにかやり過ごしてきたように、この荒波も粛々と乗り越えるべしと思うお母さんです。日に日に逞しくなってますなあ。