Le Petit Prince
15年前、家を出るときに母の蔵書からこっそり持ち出して来た星の王子さま。
母の実家は本屋にツケで払っていたとかで、母は子どものころ本屋に行くと好きな本を好きなだけ選んで持って帰ってきていたんだとか。どういう家なんだ……。
つい先日、母に「この王子さまがなくなってるの気づいてた?」と聞いたら「全然知らなかった」だって。なーんだ、もっといろいろ持ってきちゃえば良かったな。なんてね。
幼いころ、話の意味が分からなくとも不思議な挿絵に惹かれてこの本をよくめくっていた。
だんだんお話が分かるようになってきてからは、うわばみに丸呑みされる象や、バオバブに壊される星のようすが臆病な私にはとても怖かった。同時に王子さまが旅で出会う大人たちの言動を王子さまと同じようにおかしく思ったし、王子さまとの別れは心の底から悲しかった。
でも本当に面白さが分かって来たのは、実際大人になって、自分が恥ずかしい酒飲みになってからだと思う。学生のときキツネのところだけフランス語で読んで感動して、いつか全部読んでみたいなあと憧れていた。それから幾星霜。
- 作者: サン=テグジュペリ
- 出版社/メーカー: IBCパブリッシング
- 発売日: 2012/05/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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先週から読み始めた。リライト版。ディクテしながらなので1日1ページ進めるかどうかだけど面白い。でも音声と文章が合っていないところや、訳におやおや?と思う箇所がところどころあり、その都度Kindleで原書や内藤訳を読んでいるので、それならはじめから原書に挑めば良かった気もするけどこれはこれで楽しもう。今やっとバオバブを象の餌にしようというところ。何度読んでも先を楽しみにできるのが名作の醍醐味だと思う。その時の自分を映し出す鏡にもなる。
そしてとうとう仏検に申し込んでしまった。準2級。それでも過去問で躓いたりしてるので全然余裕じゃない。手数料込みの受験料7250円もカード決済したし、もう後には引けないところに来てしまった。目的のない勉強だけど、こうやってたまににんじんをぶら下げてやるとまた気合も入るというもの。ぼちぼちがんばる。