二人の旅

 息子のブーブーBOOMはまだまだ続いているのですが、相変わらずバスやトラックなどの大型車やミキサー車やクレーン車などの工事の車に惹かれるらしく、乗用車にはついに見向きもしなくなりました。散歩コースも緑道や公園から、ガソリンスタンドや大型車用の駐車場に様変わりしました。毎日土埃の舞う殺風景な場所ばかり歩いているので、お母さん緑が恋しい……。

 私は免許を持っておらずうちには車がないのですが、行き交う車に狂喜する息子の様子を目の当たりにした母に「○○ちゃんが喜ぶんだから免許取って車買えば?」と無責任でとんでもない提案をされました。免許取って車買って維持する費用まで全部出してくれるならやりますよ、お母さん。孫は人を狂わせるというのはどうやら本当のようです。

 
 車は買えませんが数百円のミニカーならいくらでも買えるので、彼の偏愛する車のひとつ、清掃車を買い与えたところ「うーーーわーーー☆」と素っ頓狂な声をあげてすごく喜んでくれました。

 

ドライブタウン26  清掃車

ドライブタウン26 清掃車

 

 

 幼児が清掃車を好むのは、そこいら中で見かけるということもありますが、基本的に運転手ひとり、ゴミを集める係ふたりの合計3人が乗っているので、手を振ればほぼ誰かしらが振り返してくれる、というのも大きな理由のような気がします。
 
 息子と殺風景な道を歩くとき、最近はいつもこの曲が脳内ループしています。
 


 

 このころのブランキーには、アメリカンニューシネマのような、乾いた悲劇性があって、それがたまらなく好きでした。1歳児との散歩に悲劇があってはいけませんが……。
 
 ところではたらくじどうしゃ博物館なるものがあると人に教えてもらいました。いつか息子が旅行を楽しめる年齢になったら行ってみたい!それまでは二人の旅を続けることにします。口笛吹きながら。