母は殴られ屋ではないのです

 先日、息子が空のペットボトルで猫をぶん殴ろうとしつこく追い回すので叱ったら、うちに遊びに来ていた母に、ウワーン!と明らかに嘘泣きと分かる声をあげながら抱きつき、「この人が怒ってるのー」と言わんばかりにこっちをチラチラ見てきました。っかー!かわいくない!
 
 実はこういうことは初めてではなくて、知り合って間もないよそのお母さんにもやっています。そのとき優しく庇ってもらえたので味を占めたようです。そりゃ他所様の子だもの優しくしてもらえるよ、孫だったら尚更、なんて理屈は幼児には通じません。
 
 でも夫にはやりません。庇ってもらえないと分かっているようです。こういう人間関係の機微を知るのはもっと後になってからだと思っていたので驚いてます。恐るべし1歳児。
 
 もっとも息子は生まれてこのかた人見知りをしたことがなく「人類皆兄弟」を掲げている超外向きの性格なので、こういう部分が早く見られたのかもしれません。断乳してからは夫でも寝かしつけ可能になり、楽は楽なのですが、「お母さんじゃなきゃ嫌!」が一切ないっていうのは果たしてどうなのかしら、と思う毎日です。この人の持って生まれた性格なのでどうしようもありませんが。
 
 その代わり、ワガママ言ったり(まだ意味のある言葉は話せませんが)暴力振るう相手はほぼ私だけなので、私に一番甘えているのは間違いないようです。「殴る相手はお母さん(とたまに猫)じゃなきゃ嫌!」って嬉しくない甘えられ方だなあ。母は殴られ屋ではないのですよ。
 
 子どもの人見知りについて、多少の予備知識と覚悟はあったものの、逆の予想はまるでしていなかったので振り回され通しですが、成長とともにこの社交性がどう変化していくのか(変化しなかったらそれもすごいけど)楽しみでもあります。
 
f:id:naoco:20140828104057j:plain
 
 最近のお気に入り。小さく切っても口の中いっぱいギュウギュウ詰め込んで食べます。昔飼ってたシマリスを思い出すなあ。