春からのフランス語修業まとめ
息子のブーブー観察のお供をするとき、通り過ぎる車のナンバー4ケタをフランス語で言う練習することにした。某ブログで知った勉強法。これがなかなか難しくていい訓練になりそう。
この4ヶ月弱のフランス語の勉強の過程と参考書を自分のためにまとめておくことにする。学生時代フランス語を専攻してかなり真面目に勉強していたものの、卒業してからはすっかりご無沙汰してしまい、それから幾星霜、というよくあるパターンを経てのリハビリコース。
- 作者: 長野督
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2014/03/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この3月、Twitterで白水社のアカウントがこの本を紹介していて、面白そうだなと思ってなんとなく購入。日付などメモ程度の書き方から、基本構文のおさらい、日記でよく使う表現パターンや例文がたくさんあり、フランス語を少しでも学んだことがある人間なら例文を自分のことに置き換えてすぐに日記が書けてしまう。もちろん本当は文法を一からきちんとやり直すべきなんだろうけど、リハビリを始めるにはこういうとっつきやすいきっかけがすごく大事だと思う。
毎日日記を書いていくうち、「この言い回し覚えがあるなあ」「別の言い方があったような……」と、文法や語彙が気になり出して、昔の教科書や文法本を引っ張り出して少しずつ勉強し直すことにする。動詞の活用は割と覚えていることにびっくり。学生時代、試験前に呪文のように唱えつづけたもんなあ。あれは大事なことだったんだ。
- 作者: 中村敦子
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2009/10/23
- メディア: 単行本
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1ヶ月ほどかけて自分なりに一通り文法をさらってから、タイトルに惹かれてブックオフにて購入。おさらいと練習問題を経て実力テストに挑むかたちだけど、実力テストでいきなり初出の熟語が出て来るのに悪戦苦闘。それについて解答はあっても解説はなし。わけわかめ。15日ではとてもさらえなかった。仏検2級も視野に入れた問題集だそうなので、これに挑むには自分の実力が足りなかった。もうちょっと語彙をなんとかしてから再挑戦したい。
- 作者: 島崎貴則,松本悦治,アテネフランセ
- 出版社/メーカー: ジェイ・リサ-チ出版
- 発売日: 2009/09/18
- メディア: 単行本
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語彙の貧しさが半端なかったので購入。古書で買ったためCDがついてなかったけど発音記号があるのでなんとかなる(ということにしよう)。やや偏りはあるものの、語源やなりたちについて触れていたり、mener,amener,emmenerみたいに違いが分かりにくい言葉を並べて詳しく解説してくれているのが良かった。暗記本位の学習はもう難しいけれど、子どものころ漢字のなりたち本が好きだった自分には読み物として面白い。
- 作者: 久松健一
- 出版社/メーカー: 国際語学社
- 発売日: 2013/04/28
- メディア: 単行本
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学生時代にも単語集でお世話になった久松先生のドリル。これも4月に購入。最初中級編を買おうとしたけどとんでもない、初級編でもかなりの手応えだった。前半は前置詞の穴埋め、後半は基本的表現の穴埋め問題で、最後にそれぞれの詳しい解説がついている。
音声ファイルがCDではなくMP3でダウンロードできるのもかさばらなくて良いと思った。ナチュラルなフランス語→日本語→ゆっくりフランス語の順に再生されるので、ディクテ(書き取り)やシャドーイング(聴こえてくる言葉をすぐに復唱すること)にも使える。問題番号をフランス語で読み上げてくれるのもありがたい。今は日本語の問題文だけ見て仏訳する練習をしている。中級編もそのうちやってみよう。
- 作者: 山田博志,フランクヴィラン,Franck Villain
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2006/05
- メディア: 単行本
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どうせ日記を続けるなら作文をちゃんと学びたい、と思い立って先日買ってみた。
簡単な文章に取り組みながら文法をおさらいしていく……はずが初っ端から躓きっぱなし。さすがに10年以上のブランクは大きい。もちろん読み進めるにつれてどんどん難易度は上がっていく。それでも初出の単語にはちゃんと訳がついているのはありがたい。
まえがきに、こういった勉強が「単調なトレーニング」とあったが、好きな作文なので苦にならない。これは繰り返しやろう。
今のインプットがたとえなけなしでも、アウトプットする作文はとても大事だと思う。循環して初めて血となり肉となる。学生のころ、フランス語じゃなくて中国語の先生から「リン、分かったと出来たは違うのです」と年中言われていた。今ならよく分かる。
というわけで今は、息子が昼寝してる間に久松本の仏訳、夜はどうにかこうにか息子を寝かしつけたあとで作文、という感じで限られた時間の中少しずつ勉強している。ただ仏訳ばかりでもバランスが悪いので、久松本が終わったらディクテのいい本を探して取り組んでみたいな。
あくまでも育児の息抜きということを忘れずに(欲を出して勉強しすぎると絶対すぐ飽きてしまうので)、でも毎日少しずつ確実にやっていくつもり。