2014-05-27 青のかたみ 詞 オレンジに傾いた月の姿で潮時を占う確かめたはずの唇さえもが滲んで見えないああ 冷たい水底さえ暖かな褥のようで私の嘘が見え隠れしているふたりを包んだ優しい孤独白い雨そぼ降る部屋の隅あなたのかたみが泣いてる柔らかな雨の音に寄り添うように言葉をたぐれば別れたはずの眼差しに捉えられ息もできないああ あなたが私を呼んだ頃の空色思い出した私を連れて遠くまで逃げて月の砂漠果てるかの土地までこの世の果てに今ふたりきりあなたは何を待つのだろう私の嘘が見え隠れしている月明かりが消えたその時さえ確かに見えたその黒い瞳に吸い込まれて時は止まった(2002)