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カーネーション

 「カーネーション」の再放送を観ている。大好きな大好きなドラマ。あれからもう3年なのか。当時は影も形もなかった我が子が、今はもりもり海苔巻き食べて、わがまま言って(何言ってるか分からないけど)ギャンギャン泣いて、公園で元気に走り回って遊んでいる。いつの間にこんなところへ来たのかしら、不思議。

 憧れへと突き進んでいくヒロインのバイタリティと疾走感はこのドラマ唯一無二のものだと思う。先の展開が分かっていても毎回やっぱりワクワクさせられる。

 何より尾野真千子小林薫の掛け合いが凄い。いつも引き込まれる。と同時に、自分も散々経験してきた父親の理不尽さの生々しい描かれように胸が痛くなる。

 父親の嫉妬と僻み、そして暴力。今はそのすべてが彼の弱さゆえの行動と分かる。でも子どもの頃はそんなことは知る由もないから毎日が恐怖でしかない。ドラマでは演出と小林薫の演技の絶妙なバランスで見応えのあるシーンになっているけれど、現実はずっと過酷だ。小篠家でもそれは変わらなかったと思う。

 私はへこたれて逃げ出して来た人間だから、己を貫き通した小篠綾子さんが眩しい。
 だから今日も楽しみにしている。糸子がんばれ。負けるな。


 そういえば明日は母の日。一昨日、日比谷公園で日比谷花壇の前を通ったら、予約品らしきカーネーションが店の外まで溢れかえっていて壮観だった。

 母の日でも誕生日でも、母に欲しいものを尋ねると、いつも「プレゼントなんて何もいらないよ。子どもたちが元気でいてくれさえすればそれで十分」と答えられた。小さな花一輪でもすごく喜んでくれた。今はその気持ちがよく分かる。お母さん、ありがとう!
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