毎日が土俵入り
親の欲目でもうちの子天才!と思うようなエピソードは今まで特になかったが、先月驚くようなことがあった。
私は相撲が好きなので、大阪場所も毎日テレビで観ていた。息子も生まれてからずっと奇数月には強制的に相撲を観せられていたわけだけど、1月まではじっと見ていても特に反応もなく、何かするわけでもなかった。
それは千秋楽のことだった。息子が相撲を観ながらぱちぱち手を叩いたりどんどん床を踏み鳴らしていたので、最初は踊ってるだけかな、と思った。でも何度も何度も繰り返していたのでよくよく見てみると……四股を踏んでいる!さらには柏手に揉み手に塵手水、横綱土俵入りを細かいところまで真似しようとしていた。四股はチャールストンみたいになっちゃってるけどそれがカワイイ!1歳3ヶ月の子にここまでのことができるなんてびっくりした。よく観察してるなー。
息子は「おかあさんといっしょ」など、Eテレでやる幼児向けダンスももちろん好きだけど、テレビで観ているときに一緒にやるだけ。土俵入りがよほど気に入ったのか、その日を境に毎日朝から晩までしょっちゅう四股を踏むようになった。うーん、なんて稽古熱心な新弟子ちゃん……。
相撲が終わって早十日、今日も散歩中に満開の桜の下で、息子は思う存分四股を踏み続けていた。おかあさん靖国神社奉納相撲のまぼろしを見ているのかしら。
鶴竜が横綱昇進を決めた大阪場所で、息子が四股を踏み始めたことは、いつまでも忘れないだろうな。大きくなってから写真や動画を見せたら本人は恥ずかしがりそうだけど、もしデータが一切なくてもずっと覚えていると思う。それくらいとってもカワイイのだ!
来場所は横綱3人になるから今までよりもっと土俵入り三昧になる。次に何を覚えるのか楽しみだ。それよりも何よりも、5月まで息子の情熱が冷めませんように。