読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

諦めが肝心

子ども 日常
 素敵な絵本についても親の仕事についても、実は少し前に書いてあったのだけど、息子が怪我をしたのでそれどころではなくなってしまった。

 月曜日、午前中の公園遊びを終えて帰宅、昼ごはんを作っていたら、突然リビングから尋常じゃない泣き声が。慌てて行ってみると右目の下がざっくり切れていた。周りに危険なものはないし、何で切ってしまったのかわからない。ただ転んだだけにしては傷が深く、出血もひどい。

 外科か皮膚科かどこに診せたらいいのかわからなかったので、とりあえず最寄のA総合病院に電話、昼時だったけどまだ間に合うというので直行。受付で相談したところ「目の近くだから念のため脳神経外科のほうがいい」と言われ、グズる子をあやしながら長いこと待たされ、やっと呼ばれたと思ったら、医師が開口一番「こんな傷でここに来たの?町医者に診せる程度だよ」だと。それがわからないから総合病院に来たんじゃないか!

 でも息子の治療のためお母さんぐっと堪える。消毒して保護テープを貼られる息子。人見知りしない子の本領発揮、おとなしくしていてくれて良かった。「明日から近所の町医者で消毒だけはしてもらってね。お母さん自分じゃできないから」「……どの病院よりこちらが一番近いんですが診てはいただけないのでしょうか。皮膚科か外科でもいけませんか?」「だからウチで診るほどじゃないって言ったでしょ」

 久しぶりにブルブル来たけどすぐに諦めた。仏教で大事とされる諦観は、元はあきらかになる、真理を悟るの意。このおっさんに何を言っても時間の無駄だとお母さん悟りました。ハイハイ、頼まれても二度と伺いませんよーだ。医は仁術を知らぬとは、その道で身を立てながら哀れな男よ。

 帰宅して最寄りの皮膚科に電話、医師に事情を説明すると「ウチで診られないことないけれど1歳3ヶ月じゃまだ赤ちゃんだしねえ、怪我の程度もわからないし、そういう事情ならB病院(もう一つの総合病院)のほうがいいんじゃないかなあ」エアたらい回し……?

 実は私も最初からB病院を考えていたんだけど、怪我したとき既に診療時間が終わっていたので総合病院はA病院しか選択肢がなかった。

 そこでB病院に電話して、また事情説明すると、今度は場所が場所なので眼科に行くよう言われた。状況によっては皮膚科か外科に回ってもらうとのこと。

 というわけで翌日B病院へ。覚悟してはいたけど待ち時間が2時間!当然ながら息子の我慢の限界を軽く越えており、グズるわ喚くわの地獄を見る。ひたすらあやし続け、騒いだら病院を出て、落ち着いたら入るの繰り返し。大変ねえ、と息子の相手をしてくれたおばあさま方に感謝です。

 眼科で隅々まで調べてもらったところ、神経のどこにも異常は見当たらなかった。一安心。通院する必要もなく、テープは貼りっぱなしのほうがむしろいいですよ、とのこと。医師もまともで良かったけれど、会計にまた小一時間待たされる。乳幼児だから会計はないのだが、診療明細書を渡す必要があるとのこと。疲れ果てて息子は寝てしまい、11kg超のその子を抱く母はさらにグッタリ。

 帰宅後は怪我のことなど忘れたかのように、いつも通り楽しそうに過ごしていたし、食欲も旺盛。これで傷が塞がれば心配ないだろうと思った。


 一週間くらいは貼りっぱなしで、と言われた保護テープ、早くも今日取れてしまった。でも思ったよりずっと綺麗にかさぶたができていた。3日ほど早いけど良しとしよう。さすが乳幼児、代謝の良さがお母さんとは段違いである。

 これからも子どものことで病院でイヤな思いをすることはたくさんあるだろうけど、冷静に対応しないといけない上に咄嗟の判断力も試される。「諦め」のさじ加減も難しい(もちろんそれ以前に怪我をさせないのが一番いいのだけど後ろに目がついてない限りすべてを防ぐのは難しい)。1歳でこんなことでは先が思いやられるけど、お母さん頑張らねばー。

広告を非表示にする