花を飾る

花を飾る 胸の奥に
くずおれてしまいそうだから
ゆれるゆれる 千々にみだれる
言葉にならぬものが多すぎて

あしたほろびる わたしのからだ
夢にとろけて 二度と戻らぬ
同じいのちを生きられなかった
きみはどうしてわたしに似ている

雨のなかをただ歩いてた
懐かしい誰かに出会うため
よせるよせる想いはせまる
もう一度だけ微笑んでみせて

ゆうべくだける わたしのこころ
夢がさめても かえることなく
同じ調べを奏でつづけた
きみはどうしてわたしと違う

あしたほろびる わたしのからだ
夢にとろけて 二度と戻らぬ
同じいのちを生きられなかった
きみはどうしてわたしに似ている

花を飾る 胸の奥に
くずおれてしまいそうだから
めぐりめぐる 忘れてしまう
いつかきみを思い出すために


(2004)