春一番のこころ

 東京では春一番が吹き荒れました。

 散歩に出掛けてすぐ突風にあおられたので、これはいかんと取って返してきちゃった。息子は遊ぶ気満々で可哀想だったけど、その後風はひどくなる一方だったので帰ってきて良かった。

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 桜はまだ少し先だけど、菜の花は今をさかりの春らんまんです。


 『こころ』を読み終えた。漱石の作品はいくつも繰り返し読んでいるけれど、『こころ』は高校の授業以来だった。当たり前だろうけど全然印象が違った。あの頃は主人公の気持ちをなぞるだけで終わってしまったようなものだったけど、今はいい大人になったぶん、とても沁みる。

 漱石は読み手が年をとればとっただけ効いてくる作家なのだと思う。これから『行人』と『彼岸過迄』を読むつもり。青空文庫はありがたいなあ。