ポンコツ母さんの週末

　久しぶりに夫が土日休みで週末は楽しかった。

　ホワイトデーに大きな大福をもらったり、2週間ぶりにヨガに行ったり、息子の昼寝中に漱石を読んだり、相撲観ながら餃子50個拵えたり。何より楽しそうに過ごしてる息子と夫の姿を見ているだけで良かった。

　私はちゃらんぽらんなポンコツ母で、何より感情の起伏が激しいところがいかんなあと日々反省するのだけれど、夫はいつも穏やかな態度で子どもに接することができる人間なのでありがたいと思う。そしてそんなおおらかな父親を持つ息子が心の底から羨ましい。

　不機嫌な親を持った子どもはいつも不安を抱えて生きなければならない。あの息苦しさや辛さを知らずに育って欲しいし、育てなくちゃと思っている。

　昨日今日と春の陽気で暖かいのはいいけれど、花粉の飛散がいよいよ凄まじい。春先に公園で遊ぶときのための自分の上着を全く持っていないことに今ごろ気づいた。淡色のスプリングコートや別珍のジャケットで花粉と埃にまみれるわけにいかない。好みじゃない服を買うのは気が進まないなあと思っていたとき、ふと山登り用に買ったウィンドブレーカーがあるのを思い出した。今時分ちょうどいい。だけどまさか街中で山登り用の服を着ることになるとは思わなかったな。

　10年前純文学について語った友だちと、今はオムツの値段について話している。子どもができると、産む前には思ってもみなかったことの連続で驚いてばかりだ。でも、そういう変化を面白がれる大人でありたい。たぶんそのほうが、子どもにとっても楽しいお母さんでいられる。