Kindleを買いました

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 「電子書籍なんて邪道だよね。本はやっぱり紙じゃないとね」そう思っていた時期が私にもありました。今は「もっと早く買えば良かったな」と思っています。出産育児は人をどんどん合理的に変えていきますね……。
 
 スペースに限りのある賃貸マンション暮らしなのに本棚が3架(内訳は書籍1漫画2)もあるのがそもそも間違いなのだけど、息子に与える絵本は惜しまず買ってやりたい。出産を前にかなりの量の蔵書を処分し、読みたいものは図書館で借りるだけにしよう、と決めました。でも人気のある本は順番待ちしなければならないのが当たり前。桐野夏生『ハピネス』といとうせいこう『想像ラジオ』を1年待ちで借りたとき、やっぱり本は読みたいと思ったときに読まねば!と思いました。
 
 はじめKindlePaperwhite一択だと思っていたのですが、調べてみるとkobo gloも最近はけっこう頑張っているようでコンテンツも増えており、全書籍対象の割引も魅力的だし迷いました。結局私が今読みたい、ヨガや仏教関係の抹香臭い本はKindleのほうが充実していたので決定打になりました。
 使い勝手や機能面もKindleのほうが上のようですが、ベストセラーをガンガン読みたい!という場合はkoboでもいいかもと思います。というかちょっとほしい。実物に触れたらまた印象が変わるかもしれませんが。
 
 Kindleは思ったよりも紙で読むのに近い感覚で読めるので疲れにくいです。青空文庫読み放題が嬉しい。近代文学がこの小さな端末の中に収まってしまいます。以前からパソコンでも携帯でも読み放題ですが、Kindleで読む方がずっと楽なのでサクサク進みます。調べたい言葉を長押しするだけで意味がポップアップする辞書機能も便利。暗い部屋でも読書できるフロントライト機能があるので、夜泣きする息子を寝かしつけても自分は寝付けずにiPhone弄ってしまう習慣は減りそうです。程度の差はあれ目によろしくないのは同じでしょうけどね……。
 
 というわけで今、ヒンドゥー教の聖典『バガヴァッド・ギーター』、冲方丁『はなとゆめ』、漱石の『こころ』を併読しています。なんだか統一感がありませんが今年の春夏ファッションは伊勢木綿とインド綿で行こうと思ってるので読書傾向としては自然な流れなのではないかなーと自分だけ納得しています。
 
 ひとつびっくりしたのが「ハイライト共有機能」。本を読んで何人かのユーザーが同じ箇所にラインを引いた場合、初期設定ではこんな風に表示されるようになっています。
 
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 うむむ……面白いけどオフにしました。
 
 
 ところで昨日の「拝啓 色川先生(http://www4.nhk.or.jp/P3045/)」すごく良かったなあ。突き刺さってくるようなドラマでした。村上淳も良かったし、國村隼色川武大そのもの。正気と狂気のあわいに立つ人のゆらぎ感がすごかった。原作『いねむり先生』のKindle版をさっそくほしいものリストに入れてしまいましたとさ。今月はもうこれ以上買わないと決めたのに……。
 
 
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