乳児と猫との1年
出産にあたって心配なことは沢山ありましたが、栞(猫)が息子を受け入れてくれるかどうかは一番と言っていいほど大きな問題でした。8歳とただでさえ高齢。大抵の猫は子どもが嫌いですが、栞も例に漏れず。うちは部屋の出入り口がすべて引き戸のため、居住空間をきっちり別にすることができません。退院したその日から、栞にとっては何の予告もなしの共同生活が始まりました。
足蹴にされても
枕にされてもじっと耐えています(私がやるとすぐ怒るのに!)
それどころか猫同士の挨拶、オデコこつんを良くするようになりました。相当親しい間柄でないと猫同士でもこの挨拶はしません。
息子を家族と認めているんだなあと思うと嬉しかったです。
栞が予想以上の順応性を見せてくれてこの1年は毎日驚きの連続でした。感謝しなくては。息子が1歳過ぎるころから尻尾引っ張ったりの狼藉を働くようにもなりましたが「シャーッ!」と教育的指導はするものの手荒な真似はしません。思ったよりずーっと大人だったんだねえ。
私自身、子どもの頃から猫がいる環境で育ちましたが、飼い始めたのは物心ついてからだったので、生まれてずっと猫と暮らす、猫がいて当たり前の感覚は分かりません。これから息子が栞とどんなふうに関わりあって育っていくのかとても楽しみです。