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なんでもない日々を、歌うように生きていく

わたしのうた

 ご無沙汰しています。唄箱日記(http://d.hatena.ne.jp/naoco/)での出産報告以来になってしまいましたが、夫も息子も猫ももちろん私も元気で暮らしています。

 これまで長い間はてなダイアリーで日記を書いてきましたが、最後の更新から1年以上経過してしまったこともあり、新しくはてなブログで書いてみることにしました。家に乳幼児がいるとパソコンを開けて文章を書くだけでも難しいので、はてなブログiPhoneアプリがなかなか使い勝手良さそうだったのも乗り換えるきっかけになりました。旧日記はとりあえずはインポートせずにそのまま残すことにします。

 息子はお陰さまで昨年12月に1歳の誕生日を迎えることができました。誕生日少し前からよちよち歩き始め、今は歩いて3分の公園に30分かけて通ったり、すれ違う散歩中の犬にいちいち挨拶しに行ったりと、元気にお散歩する毎日です。

 息子には幸せいっぱいに育ってほしい。これが私の息子に対するただひとつの願いです。

 私自身はあまり幸せとは言えない子ども時代を過ごしてきました。理由はいろいろありますが、毎日いがみ合って不幸せそうにしている両親を見るのが何より辛かったです。実際父は私の顔を見れば「お前が生まれてきたおかげで自分は不幸だ」といつも繰り返していました。

  私は息子が無事に生まれてきてくれただけでありがたくて幸せで、顔を見れば「可愛いなあ」しか出て来ないので、父がいかに理不尽で可哀想な人間だったのかを親になった今改めて実感しています。

 だから息子にはそんな思いは決してさせたくない、仲の良い両親のもとでのびのびと育ててやりたい。もちろん長い人生で苦労はすることもあると思いますが、私のように親のせいで苦しむことがないように気をつけなければと思います。

 そんな可愛い可愛い息子ですが、この1年育児が大変だったこともまた事実です。昼夜を問わず繰り返される頻回授乳とオムツ替えに産後ボロボロの身体で対応せねばならず、更に息子は寝ない子だったため、常に寝不足で頭痛と高血圧に数ヶ月悩まされ続けました。夫は家にいる時は沐浴や家事を担当してくれましたが激務のため基本的に息子とふたりきり。まさに孤育て。

 実家はさっき書いたような環境なので、帰る場所はありませんでした。そのため産後2週間ほどは母や区の産後支援ヘルパーさんに通ってもらいました。もちろんとても助かりましたが、彼女たちが2時間ほどで帰ってしまった後は、またひとりで慣れない育児と格闘しなければなりません。「里帰り出産が推奨されているのは出産育児がこんなにしんどいからなのか!」と身を以てやっと知りました。心配した友人たちがたびたび差し入れをしに来てくれて、友だちのありがたさを噛みしめた日々でもありました。

 気がつけば1年が過ぎていました。ベビーベッドに寝たきりで、起きているときはひたすら泣いてばかりだった赤ん坊が今、私の手を振りほどいてひとり歩いていくのを見ると、やっとここまで来られたんだなあ、と胸いっぱいになります。夜泣きは相変わらずだし、これからも大変なことは続くでしょうけれど、生まれてから1歳までのそれとは別次元のものだと思います。

 一段落して戦場のようだったあの日々を振り返ると、仕方のないこととはいえ、とんでもなく余裕のないお母さんだったなあと反省することしきりです。自分自身や夫のことはもちろん、音楽も本も、時には猫さえないがしろにすることもありました。息子には幸せになってほしい、でもそのためには私自身が幸せにならなくてはと思います。

 そこにはやっぱり音楽をつくって歌っていきたい、という気持ちが変わらずにあります。親になったことで見えなくなってしまったたものもあると思いますが、代わりに見つけられたもの、息子が私にくれた世界もあります。ひとつひとつを拾い集めて歌っていきたい。次に作るアルバムを自分の集大成にできたら、と考えています。

 今しばらくは積極的に音楽活動していくのは難しいと思いますが、それでも日々を歌うように暮らしていきたいです。この場を日記だけでなく、創作ノートにもできたらと思っています。私のすべてである「なんでもない」ことに思いを込めて。

林矢子 なんでもない - YouTube