2016年度秋期仏検準1級一次試験結果


16日はウェブ上での仏検合否発表の日。数日前からそわそわ落ち着かなくて、結果を見る前からくたびれはてる…。前回も確か午前中わりと早くに閲覧できたので、9時過ぎに意を決してアクセスしてみた。

結果は79点で合格。合格基準点73点、合格率25,6%。前年と合格基準点は同じで合格率が0,2%だけ上がったことになる。前回69点と4点足りなくて落ちているだけに余計に嬉しかったしホッとした。落ちてたらモチベーション下がるどころの話ではない。仏検ではいつも自己採点より5点くらい多くもらえるのだけど、どこにそんな加点要素があるのだろう…。

夫に「えっ?そんなギリギリだったの?」と突っ込まれてしまったけど、合格は合格だもんね。確かに去年落ちたとき「来年は100点超えで合格する!」と宣言していただけに情けない結果ではある。仏作文で「2歳の」「100メートルほど離れた」という簡単に書けるキーワードをうっかり書き忘れるという致命的なミスを犯したおかげで発表までハラハラドキドキが収まらなかった。日本語でさえ数字が苦手なので視界に入らないようにしているのかもしれない…そんなんじゃダメダメだけど…。

前回より10点多く取れたのは、好きで積極的に取り組んでいるディクテと仏作文、それに1年かけて挑んだフランス語名詞化辞典の丸暗記が功を奏したのだと思う。丸暗記って点取りに走るだけで学習者の姿勢としては美しくないけれど、そうしなければ私には勝てない勝負だった。蓋を開けたら名詞化は5問中3問しか正解できなかったが、他の設問を解く上でも役に立ったと思う。

さあ大掃除しながら二次試験対策に励まなくては。

コンパス@上野国立科学博物館でだいぼうけん

54年ぶりの11月の初雪(大雪!)に見舞われた東京(うちは埼玉ですが)、翌日は打って変わっての快晴、これはもうどこか気分転換に出かけるしかない。どこへ行きたい?と3歳の息子に尋ねると「はくぶつかん!」というわけで上野国立科学博物館へ。

ここは昔からの私のお気に入りで中学生のころからよく通っていた。息子が生まれる前、夫ともそれなりに出かけたけれど、回数がかさむと「こないだ行ったばかりだよ」と断られて寂しい思いをした。だが息子は月に何回行っても嫌がらない、しかも向こうから行きたいと言ってくる、こんな嬉しいことはない、イヤッホゥ!

博物館がリニューアルを重ねて去年地球館内にオープンしたのが「親と子のたんけんひろばコンパス」。メインターゲットは4〜6歳、でも12歳までの子供とその保護者なら入場可能。1回45分と入場時間が決められており、整理券が必要だが、高校生までは入場無料だし、大人も常設展料金620円だけで入ることができる。息子は(私も)このコンパスが大好きで、3歳過ぎてから博物館に行くときは必ずここで遊ぶことにしている。夫とふたりだけのときは必要なかったリピターズパスも買っちゃったもんね!(1030円の年会費で博物館に入館し放題、ただし特別展は別料金)

剥製たちが集ったアスレチック、子供が楽しめないわけがない。大人も楽しいけれど、内部はもちろん幼児向けでなので狭く天井も低く、中腰で移動しなければならないためけっこうキツい。でも頑張って潜り込めば、

いろんな動物と思いがけないところで出会えて楽しい。

もちろん科学博物館おなじみの恐竜も(足元に子供もいる!)。

アスレチックに飽きたらお絵描きしたり工作したり

本を読んだり

標本を観察したり

マグネットをボードに貼りまくったり(これなら家の冷蔵庫でもできるじゃないかというツッコミはなしで。ここはよちよち歩きの子に大人気)、思い思いに過ごせるので45分が毎回あっという間。



一日の過ごし方としては、平日10時前に博物館に到着し、10時からの整理券を取ってコンパスで遊び、その後シアター36〇を観て、日本館入口近くのラウンジか、天気が良ければ屋上スカイデッキでお弁当、または売店でおにぎりかパンを買って食べる。午前中はそんな感じ。

スカイデッキからは上野の森が一望できる(荒天時は閉鎖)。

午後は時間に追われることもないので息子に行きたいところを聞きながら、地球館日本館どちらもあちこち見て回る。息子の今のお気に入りは地球館の恐竜の化石と日本館の隕石の展示。午後になると各フロアでボランティアの方たちが解説をしているのでそれを聞いて回るのも楽しい。「地震の計測方法」「象の歯の生え方」「縄文人弥生人の頭蓋骨の比較」「蝶と蛾の違い」など、テーマはさまざま。ほんの数分なので幼児でもなんとかそこそこ聞ける。

博物館はとても広いので、細かく見ようとしたら大人でも1日で全部回りきれるものではない。なので余裕を持って2〜3時くらいに切り上げることにする(これがまた大変なんだが)。余力がありそうなら上野動物園の近くのスタバの裏にすべり台などの遊具があるのでそこで30分〜1時間遊び、ラッシュ前、遅くとも4時には上野を出る。そんな感じで過ごすことにしている。

以上が平日息子とふたりで行くときの過ごし方だけど、夫も一緒に土日祝に行くとなると話が違ってくる。混雑しているので整理券を取るためには行列必至、まず夫に先発で9時前に博物館に着くように行ってもらい、私と息子が後から行くことにしている。並ぶ人には苦労をかけるけれど、大人ひとりで最大6人分の整理券が取れるので友人家族がいるときはありがたい。


もうすぐ4歳の息子は毎日「なんでどうして」の繰り返しの花盛りである。「なぜきょうりゅうはいなくなったの」「どうしておひさまがあるの」「なぜじしんはおこるの」それに答えていくのは楽しくもあるけど、なかなか大変でもある。そこに「じゃあ今度博物館で調べてみよう」という選択肢が加わると気分も楽になるし自分もワクワクする。実際に出掛けて一緒に調べて発見して驚いて後で感想や意見を言い合うのがとても楽しい。世界や宇宙の広がりをこんなふうにみずみずしく捉えていけるのは子供ならだけど、そこに寄り添うことで親も子供と同じ経験がもう一度できるし、何よりこの世界の当たり前が当たり前じゃなくなる。息子が生まれてからある意味ずっと毎日が大冒険、息子が一人旅を望むまでは一緒に冒険して行けたらいいなと思っている。

2016年度仏検準1級一次試験

https://www.instagram.com/p/BNBRO1Whg-S/

今年こそのリベンジのつもりで仏検に挑んできた。陽気が良くて暑いくらい。黄金色に輝くイチョウ並木からの凄まじい銀杏のにおいが記憶を喚起して、今年も仏検を受けに来たんだなあとしみじみ思う。

今回の座席が一番後ろの一番廊下側、しかも教室中で一番出入りの多い扉の目の前だったので落ち着かず凹む。今までは毎回前のほうだったからな。仏検申込開始早々に手続きしたけれど、先着順じゃないのね…。でも昔と違ってスピーカーも新しいものだし、ディクテで不利になるなんてことはないだろう。


1.名詞化問題

ここは丸暗記である程度フォローできるので、前回の不合格以来、この一年は名詞化辞典を友達みたいにして過ごした。にも関わらず最初の1、2問はさっぱり分からなかった…辞典に出題全てが網羅されているわけではないので仕方ないけれど、過去問では全問正解できることもあったので悔しい。それでも去年の正解1問よりはマシになり3問正解できた。6/10点。

2.多義語穴埋め問題

去年も自信がありながら2問しかできなかったけど今年も同じ。どの単語で引っ掛けようとしているかはちゃんと分かるんだけど、迷いに迷って選んだほうがたいがいハズレ。鉛筆転がしの才もなし。2/5点。

3.前置詞穴埋め問題

去年4問取れたところ。今年は難しくてあからさまな1問目しかできず。これは痛い。「彼は少しの遠慮もなく毎日うちに食事に来る」どんな関係だろう…。1/5点。

4.動詞選択活用穴埋め問題

去年は0点だったけれど、今回例年になく易しかった。ところが全問合ってたのに接続法の時制を勘違いして過去形に変えてしまった。主節と時が同じなら現在形でいいのに余計な真似を…初歩にして痛恨のミス。8/10点。

5.文選択長文穴埋め完成問題

去年そんなに難しくない文章なのに2点しか取れなかったけど今年も同じ。相変わらず精読がまるでできてない。2/5点。

6.長文内容正誤判定問題

配点が高いので慎重に解いたつもりが2問落とす。相変わらず精読が(以下略)12/16点。

7.長文内容日本語要約問題

3問のうち1問目は書けているようでちょっと表現が違う。2問目は全然ダメ、3問目は言葉が足りなかったと思う。5/15点(予想)。

8.和文仏訳問題

フランス語で日記を付け続けているのはこの和文仏訳のためと言っても過言ではない。テーマは「デパートで一緒にいた2歳の娘がいなくなる」3歳の息子のいる自分にはお馴染みのシチュエーションで自信満々に書き始めたのだけれど、試験終了後配られた解答を見たら大事なポイントを書き逃していることが判明。時間が足りなかったこともあるけれど、もっと慎重になるべきだった。3分の1くらい取れているといいのだけれど。4/14点(予想)。

9.書き取り問題

簡単すぎてびっくりした!それでも2箇所間違えるところが私らしいけれどあれだとパーフェクトの受験者続出ではないだろうか。捻った時制も語彙もなかったし、2級レベルですらなかったように思う。18/20点(予想)。

10.聞き取り対話穴埋め問題

試験中に受験者の携帯が鳴って試験後その部分だけやり直すというハプニングがあってびっくりした。早く帰りたいのに…8/10点。

11.聞き取り内容把握正誤問題

合ってたのに直して間違うパターンをまたやらかす。仏検後の答え合わせは自分の間抜けさ加減をイヤというほど突きつけられるのでなかなかの試練だと思う。8/10点。


120点満点のうち、自己採点できるのは71点分。去年は39点だったが8点アップして今年は47点だった。それに要約問題、仏作文、ディクテの予想得点を加えると74点で去年の合格点(73点)は越える計算になる。どうかなあ…前回合格点に4点足りなくて(69点/120満点)涙を飲んだ者としては期待したいところだけれど、今年は去年よりだいぶ易しい問題が多かった気がするので合格点が更に上がるかもしれない。結果がすべてだから腹をくくるしかない。

こうやって書いてるとどんどん落ち込んでくるのでいけないなあ。仏作文に関しては本当に悔しい。こんなときは息子とふたりでパーッとどこかへ遊びに行きたいところだけれど今日は54年ぶりとかの大雪でそれも叶わず。悶々とする極寒の晩秋なり。